中国見聞録７ 最終更新2001.12.9
１元≒１５円です。
少し前から工場の新棟建設が始まっている。まず、敷地内に作業員の仮設住宅と事務所が作られる。夜は屋台が出る。
０１．７．１ ピアノ練習
ホテルの契約更新となり、今日から値上げである。朝食抜きにしてもらっても高くなってしまった。
朝７：００、洋子に電話で起こされる。麻雀したいらしいが断る。８：００に通訳から電話。あまりにも暑く、上海など外出は中止にして部屋で過ごすことにする。朝昼兼食はファーストフードのＤ＆Ｄ。ここは席が多く、いつも席が大量に余っている。近所で買物。ＣＤ屋や小物屋など。ＣＤは濱崎めゆみと書いてあるもの、ショパンコンクール一位のリ・ユンディのもの。将太の寿司のＶＣＤは欲しかったが１０枚も見る時間無さそうで止めた。リ・ユンディのＣＤは我が社のものであるが、会社のロゴの字体、値段からして絶対に偽物である。ホテル近くの公衆電話にコンドームの自動販売機があり、通訳が１元を入れて買って見せた。小夜曲と書いてある。ノクターン？。いや、ノクターンは中国では夜曲か。通訳が買ったＶＣＤにはアラビア語のような少数民族の文字（＝チベットらしい）が字幕で出ていた。
夕方は綺麗面亭。本当に久々で、すごく美味く感じた。銀座には１８：００に着き、開店前からピアノ練習。１時間半弾いた。客で私と同じ病気経験者のＩさんの席に紹介され、話を聞いた。
０１．７．２
朝、渋滞が発生。どうやら信号が切り替わらない為に起こっているらしい。
０１．７．３ Ｓｔｅｖｅｎの両替
会社で銀行からドルで金をおろす。Ｓｔｅｖｅｎの知人がドルを欲しがっており、その方がレートが高い為。夜、Ｓｔｅｖｅｎはロビーで待機しており、工場長、Ｙさん、洋子と「一番」へ。歩いて行けるこの店は、初めてである。スナック（ただのカラオケ？）も中の扉の向こうにある。無錫しょうゆラーメンを頼んだが、昔のシンプルな日本のラーメンそのものである。冷やし中華を少したべさせてもらうと、中国製の醤油を使っているとみえて味が違う。頼まなくてよかった。
０１．７．５ 夢
会社に一人遅くまで残り、夕食は竹屋へ。その後、初めての店、夢へ。噂に聞いた通り、恵子と田連香がいた。ところが８ヶ月も会ってないせいか、恵子は私に全く気付かなかった。思い出させる迄にかなりのヒントを要した。
０１．７．７ 櫻
夕方ホテルに帰ったが上海へ行っている通訳が電話に出ないので、バスで出かけ福ちゃんで夕食。銀座には１９：００前に着き、ピアノ練習。２１：３０〜２２：００に店を出て櫻に入ってみる。恵子から聞いた通り、明美が働いていた。日本語がぽんぽん出てくるのを聞いて、変わるものだと思った。ママは日本のピアノ仲間の〇にゃに雰囲気が似ている。フロアが細長く、席が横並びなのがイマイチである。カラオケの音がでかい。ここが無錫で１、２位を争う店か。確かに美人揃いで日本語レベルも高い。
０１．７．８
昨日のうちに上海から戻ってくるものと思っていた通訳は今日の午後に帰ってきた。夕食は二人で青竹。昨年１回行っただけの店だがマスターは覚えていたらしい。この店、１階はカウンター、２階はテーブル３卓。とにかくせまく配置が悪い。店内も殺風景。味は悪くないが落ち着かない。あとから銀座の常連客Ｋさんが入ってきた。
０１．７．９
退社時刻が２２：００過ぎだった。Ｎさんと福娘で夕食。カツ丼が変わった味がしてカツを食べるのをやめた。赤っぽいが生？。Ｎさんは食べたが心配で寝る前に正露丸を飲んだそうで、次の日、別に異常無かった様である。
０１．７．１０
４人で信林小火鍋。洋子も後から来る。この食事で３人は次の日痛い目にあう．．．
０１．７．１１ 食あたり
Ｙさんはひどい下痢で休み、Ｎさんも下痢。工場長は腹痛。信林小火鍋の食べ物が悪かったらしい。私が食べなかったものは牛肉、辛いたれ、ビール。この中のどれかが悪いものと思う。
０１．７．１３ オリンピック決定
２００８年オリンピックが北京に決定した。夜、花火のようなものが鳴っていたが見えなかった。
０１．７．１４ まゆみ
オリンピック決定ということで、朝７時にもうブラスバンドの演奏が商業大厦前で行われていた。
会社は昼であがる。買物に出かけた。まずシェラトンホテルに行き、私のＨＰを検索で探したらしいＦさんに挨拶しようとしたが、電話では話すことができたがシャワー中だった。「シンインパイと申しますが．．．」と言うのはちょっと恥ずかしい(^^;。HOME
MARTではいつも通り店員に長々と商品説明を受ける。
久々の麻雀。Yさんの部屋で洋子、薫と。今日はレートが低く安心。洋子はなんと字一色を完成させたが、役のルールが違う。それでも高いことは高かった。私は８元の勝ちで終わった。
新装開店のまゆみに行ってみた。ここは元々スナック「櫻」があった場所。大通りから横道に入ったところである。静が「王偉が働いている。」と言っていたが、王偉は給料５倍のＰＵＢに行っているらしい。早苗という人は新座の大学に留学決定済み。噂通り香も働いている。香と会うのは今年初？
０１．７．１５ 水族館
通訳と上海へ行くことになっていて、待ち合わせの８：００前に電話したらまだ寝ていた。「２０分待って」というので待ち、出ようとしたころメイドが来たので遅れてしまった。通訳から電話が入り、もう８：３０の列車に間に合わないとのこと。結局９：００発の列車となる。駅でなく周辺で買ったので、硬座１８元にさらに５元ずつかかった。列車に乗り込むと、見送り人が列車に乗り込んでいるし、別れを惜しんで涙を流しているおばさんもいた。列車内では通訳と戦争や教科書問題の話もする。どうしても重くなってしまい、雰囲気はよくない。通訳も相当の頑固者な上に国の教育としてたたきこまれているのでやっかいだ。
帰りの列車を１５：３０南京西行きとし、地下鉄で動いてまずは味千ラーメンで食事。近くで土産。好評だったヌードライターを１０個、など。中山公園からタクシーで水族館のある長風公園へ。通訳は昨日も来たらしく、水族館には入らなかった。なにしろ８０元とバカ高い。一人で１５分かけて見た。ふらつき歩いて金沙江駅から真珠線で上海駅へ。列車の駅が少し離れている。北口（裏口）を利用したので軟座待合室へは行けなかった。軟座でもレベルが高く一人３６元。静かでゆったりしていて快適である。横の席に日本人夫婦がいたのはうかつだった。あまりよくない会話もしてしまったかもしれない。
夕食は通訳と竹屋へ。通訳は目立たない席に座る。Ｙさん、日本からの応援者二人、工場長が入ってくる。そういや今日は機械搬入で出勤しているのだった。
銀座では客がいないのでピアノを始めたが、間もなく「歌のＫさん」来店。席には静と範が付き、範に中国の地図を描かせる。「上海は何処？」などと描かせていくがデタラメだ。静が言っていた通りであり、爆笑モノ。上海の隣にあるはずの昆山はチベット辺りに書くし、ふざけて「東京（ドンジン）は？」と訊けば中国国内に書き入れるし。昔、東京という知名があったらしいが。場所の間違いだけでなく天津を天京、常州を長州などの漢字の間違いもあった。前回笑われて地図を買って勉強したという成果は出ていた。上海を内陸に書くことはしなかった。
０１．７．１６ ＶＣＤデッキ譲渡
Ｍさんが置いていったＶＣＤデッキ。ほとんど使うことが無いのでＮさんにあげてしまった。
０１．７．１７ まずい時間帯
Ｙさんとタクシーで帰る。Ｙさんは洋子と洋子のお姉さん達と食事をする、というのでとりあえず挨拶に行くことにした。汽車西駅そばで車を止めたらたまたまそばを歩いていた銀座の静、田原、由美に見つかった。道の反対側では薫が歩いているし。１９：００前といえば小姐が店に行くところなので見つかる可能性が多いのだ。
洋子とそのお姉さんとその（？）息子とタクシー１台で崇安寺の食べ放題鍋へ。自分でテーブル上の好きなものを取ってくればよい。洋子のお姉さんと子供は静かだ。私も静かであった。
０１．７．１８ 療養帰国
６月末に社長からの帰国指示が出ていたが、ＶＩＳＡ更新を待っていた為、今日になってしまった。中国国際航空利用。東方航空はシートが掃除してなかったが、今回はテーブルが掃除されてなかった。
隣の中国人は新聞をいくつか持ってきて中国語で「読むか？」と言ってきたが中文の新聞など不要である。この男、成田に着いたら携帯電話で日本語を話していた。
入国者の列がすごい。しかしよく見たらすごいのは外国人の方だ。かつてない長蛇の列である。出口では両親が待ち受けており、車で直接病院へ向かった。検査後に手術ということになったが、２０日は祝日の為、ロスを生じることになった。
０１．７．２５ 入院
奇しくも１年前のこの日は赴任の日である。まさか帰国して入院するなど当時は思わなかった。入院は初めてである。病院近くのコンビニエンスストアに国際電話可能なＩＣ公衆電話があるが、カードがなかなか売っておらず、探し回る羽目になった。病室の電話から国際電話できるとはこのときまだ知らなかった。
０１．８．６ 退院
やっと退院である。長かった。同時に自宅療養開始。体重は入院前に比べて約６ｋｇ減。入社年のときより軽い。ということは高校卒業後最軽量？。１年前のピーク時と比較したら１０ｋｇ減だ。
０１．８．１３ 航空便決定
当初、帰りは９日で取っていた航空券、総務部のＳｉｍｏｎに電話してキャンセルしておいてもらった。日決定の為、中国国際航空の成田の連絡先に電話をしたら東京にかけてくれという。ところが東京はいつも話し中。大阪や仙台でもいいというので仙台に電話。ここからが面倒。まずチケットをコピーして希望日を明記してＦＡＸ。電話がかかってきて日を確認。決定したらチケットを書留で送る。日付変更のシールの貼られたチケットを着払いで後日受け取る。
０１．８．１５ 航空券到着
往復約２日。速い！
０１．８．１６ 都内買物
秋葉原にてオムロンの「楽々中国語」、中古ＨＤＤ、アンチウィルス、銀座ＹＡＭＡＨＡでＣＤ、神保町三省堂で専門書、新宿では何も買わず。これで買うべきものはだいたい揃った。ビデオカメラも買いたかったがＤＶＤ−ＲＡＭのカメラはまだ出ていない？。埼玉高速鉄道に乗って見たかったが時間がなかった。
０１．８．１７ 免許更新、歯医者、散髪、保険会社
１０月で免許が切れるがそれまでに帰国できる保証は無いので更新した。期限前更新なので１年短縮となる。
歯医者は４回目。歯石取りは初めて。また、歯の磨き方指導。磨き方が強すぎて歯茎が後退してしまっているところがあることに今まで気付かなかった。今回の帰国は目的の手術以外にもいろいろ体のためには良かった。
実家近くの散髪屋は数年ぶり。中国の５倍位の値段だがそれなりによく仕上がる。
保険会社に入院給付金の請求書類を提出。入院費の半分位は出るだろう。
０１．８．１８ 退院後第１回診察、中国戻り
診察は私の手術をした副院長の太〇先生だった。名前は日本人だが、話す日本語からして韓国人か中国人か台湾人だと思う。
噂通り、空港では出入国カードが廃止されていて出国が楽。中国国際航空のスチュワーデス（空中小姐）は乗客の足を少しくらい蹴飛ばしてしまっても全く気にしない。サービス業従事者でもやはり所詮は中国人である。
無錫のホテルには２１：００頃着。荷物整理後、銀座へ。少し前までＳｔｅｖｅｎがいたらしい。店員には痩せたのでかっこよくなったと言われた。
０１．８．１９ 茜のかつら
通訳と一緒に行った商業大厦での昼食。油っぽくないラーメンを選んだが、妙にうまい。中国にこんな美味いラーメンがあったとは、と思ったら自分が馬鹿だった。好物であり食事制限されている辛いものだったのである。頼んでしまったものは食べるしかない。
夜は銀座で以前茜が使っていたかつらをかぶる。あれはやや茶髪の混じったボブか？。意外に合う？
０１．８．２０ 会社復帰
自分がいなくても工場はあまり影響は無い。と思ったら、進んでないことも多かった。夕食は日本からの応援者もいたのだが一人ホテルで日本食。
０１．８．２３ 新工場
建設中の工場新棟を見に行った。煉瓦を積み上げて壁を作っているのはびっくり。でも当たり前のことらしい。地震が来たら終わりである。
０１．８．２５ バス
夕方、崇安寺からバスに乗ろうとしたらバス停名が「商業大厦（崇安寺）」に変わっていた。三鳳橋が八佰伴に変わったのと同様だ。また、１１路が１元均一になったので使いやすい。１１路で運河飯店で降りて相香味へ。焼き鳥を焼いている人は日本人店長？。話しかけられる前は中国人と思っていたので驚いた。
バスに一区間乗って汽車西駅へ行くつもりだったが４１路線がなかなか来ない。バイクのおっさんが話しかけてくる。どこまで行くのか聞いてるようだが日本語で「わからない。」と答えて無視。待ちきれず歩いて銀座へ。歩くと約１０分位かかる。静に訊くと４１路線は１時間に１本位しか来ないらしい。時刻表が無いのでそんなことはわからない。
０１．８．２６ 久々の雅
昼食は通訳と八佰伴６階の飲食街。さっぱりした麺は病気に悪くない。確か６元位。７階でゲームをしながら休憩。しかしやったゲームは１対１の闘い。休憩にならなかった。暑いので三国城行きは止める。道端で泉と日本人を見かけたり、直後に銀座の小百合とすれ違ったり。なかなか世界が狭いものである。
一人になった夕方は商業大厦から汽車西駅へバスで移動。直通は２０路線１本なので、先に来た別路線で五愛広場で降りて待ったが、結局その後来たのは２０路。次の梁渓大橋での乗り換えの方が１本だけ路線が多いということに汽車西駅の路線図で気付く。銀座ではママの親戚、通称「五木ひろし」がピアノ練習の為に１８：００に店を開けておいてくれたが、先に竹屋で食事をしたので１８：３０頃にピアノ練習開始。客が少し入ってきた１９：２０過ぎに止める。席には王静、範といった日本語のろくにできない二人。中国語勉強には良いが、範は普通話が苦手らしい。客が増えてカウンターへの席移動を要求されたのでいつものように五木ひろしに雅へ車で送ってもらった。同じように銀座から待避する客も多く、ピアノは弾けない。竹屋、銀座、雅、と１日３件もの店で顔を合わせた人もいた。
０１．８．３０ 送迎車で銀座
夜、銀座に行くつもりでいたら静から電話。銀座の五木ひろしに車で迎えに来てもらう。銀座には福ちゃんラーメンの元店員、王がいた。父親が無職なので上海外語大は辞めてしまったらしい。今日は帰りも五木ひろしの送りで帰る。
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